加藤エアコンサービス

エアコン用トルクレンチについて

 エアコン用トルクレンチは冷媒管(ガス管)を接続するための工具で、締めつけていきある一定のトルクに達すると「カクッ」と手ごたえを感じ、締め付け完了を知らせます。

トルクレンチ
写真)エアコン用トルクレンチ

 ネット掲示板などではトルクレンチを使用しないとガスが漏れるような書き込みがされています。しかし、トルクレンチを使用してガス漏れを起こした事例もあちらこちらで聞きます。

 新品または校正したトルクレンチの精度は多少のバラつきはあってもほぼ正確なものです。ではなぜガス漏れが発生するのでしょうか。

1、エアコンに使われる真鍮製のジョイント部材の精度はあまり高くない。

 ジョイントに使用されているフレアナット、ユニオンなどはネジの山の精度が割と低く、新品のエアコンに付属してくるものでも回転が重かったり、手で回せないものも中にはあります。逆に非常にスムーズに回る場合もあり一定ではありません。新品のエアコンなのにジョイントのシール面にキズが付いていてガス漏れするケースもあります。

2、工具の使い方による締め付けトルクのバラつき。

 トルクレンチはナットに対し少しでも傾けて使うとかなり締め付けが弱い段階で「カクッ」と完了になってしまいます。(狭いところでの作業でよく発生します)また、急いで締めるとオーバートルクに、ゆっくり締めるとアンダートルクになったります。

 トルクレンチを落としたり、工具箱に養生せずに入れていたり杜撰な使用でトルクに狂いが生じます。また校正を定期的に依頼する必要があります。

3、銅管の硬さによるバラつき。

 エアコンに使用されている銅管(冷媒ガスが流れる管)はメーカーや製造ロット、新品と再使用品、使用年数により硬さが違います。一定のトルクでは軟らかい銅管はよく締り、硬い銅管は締め付けが不足します。

4、部材の経年劣化によるバラつき。

 新品のエアコンは、ジョイントのナットやユニオンが軟らかく接続する相手によくなじみますが、数年使用したエアコンは硬くなっていて同じトルクをかけても締り具合が悪くなります。

5、組み付けオイルの使用、不使用。

 エアコン用組み付けオイルを使用するか否かによってかなり締め付け具合が変動します。

 ジョイント部の組み付けオイルの使用についてはメーカーにより見解が違います。

6、ネジ径に対してトルクが低い。

 そもそもの要因としてネジの直径に対して設定されているトルクが低いため1~5の影響が顕著に現れてしまいます。

 以上のようにエアコン用トルクレンチでは締め付け安定性に欠ける事情があります。

 作業の簡素化(考えずに締め付け)ができるためトルクレンチを使用したいのですが、上記のことからトルクレンチは所持していますが現在のところ当方では使用しておりません。

 ではどのように締め付けているかというと・・・それは長期間にわたり工事をおこなって得たもので、感覚も加味していますがそれだけではありません。締め付け不良によるガス漏れもまずありません。

 他業者さんの話を聞いてみると、実はトルクレンチを使用後にちょっと増し締めしている方が結構います。(エアコン用トルクレンチは使うたびに締り具合にバラツキがあるのを感じます。)

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